2025/12/13

喪中はがきを出す時期になると、どこか心が引き締まるような気持ちになりますね。喪中はがきは、「年始のあいさつを控えさせていただきます」というお知らせですが、それだけではなく、故人の逝去を知らせる大切な手段でもあります。

近年は家族葬など小規模な葬儀が増え、身近な人以外には訃報が届かないケースも多くなっています。そんな中、喪中はがきを受け取ることで初めて、故人のことを知るという方も少なくありません。お知らせとしての役割も果たす喪中はがきは、やはり心を込めて送るべきだと改めて感じます。

とはいえ、「いつ出せばいいの？」と悩む方も多いですよね。目安としては、11月中旬から12月上旬までに届くように準備するのがベストです。この時期に届くことで、相手が年賀状の準備を始める前に間に合うからです。ただし、あまり早すぎると忘れられてしまうかもしれないので、タイミングには注意が必要です。

また、もし12月に故人が亡くなった場合などで間に合わないときには、「寒中見舞い」としてお知らせすることもできます。この場合は、松の内（1月7日）以降から節分（2月3日頃）までに送ると良いでしょう。形式にこだわりすぎず、自分の気持ちをしっかり届けることが何よりも大切ですね。

ちなみに、私も年末に手書きの喪中はがきを何枚か準備したことがあります。普段はおろそかにしがちな文字に心を込める時間は、不思議と穏やかな気持ちになれるものです。相手を思いながら言葉を選ぶ作業が、自分自身にとっても大切な時間だと感じました。

何かと忙しい年末ですが、大切な人への気持ちを伝える機会として、喪中はがきを活用してみてはいかがでしょうか。