お墓に関する雑学
2024/11/19
新墓地への設置から納骨まで—重要な確認と注意点
新墓地での墓石の設置と完成
旧墓地から運ばれてきた墓石のパーツを確認し、丁寧に取り付け工事を行います。この時にひび割れや破損が見つかる場合もあるため、入念なチェックが必要です。もし破損があれば、石材店に相談し、必要に応じて新しく作り直すことも考えましょう。こうした状況に備えて、総予算に予備費を組み込むことが推奨されます。設置が完了したら、故人の魂を宿らせる「魂入れ」の儀式、通称「開眼供養」を行います。開眼供養には僧侶を招いての読経が必要とされますが、菩提寺の敷地内にお墓を建てる場合には必須です。地域や宗教の違いによって手順が異なる場合もあるため、管理会社や地元の石材店などに相談するとよいでしょう。
遺骨の移動と納骨
自宅や納骨堂に安置していた遺骨を新しい墓地の納骨室(カロート)に納めます。取り出し時と同様に石材業者の手配が必要です。一般的に、納骨は開眼供養後に続けて行われます。また、事務手続きとして改葬許可証や墓地使用許可証の提出が求められることがあるため、事前に必要書類を確認しておきましょう。
注意事項
古い遺骨の納骨にあたっては、新しい墓地の規約により洗骨や粉骨、指定容器への移し替えが求められる場合があります。墓地の使用規約を事前に確認し、必要な準備と費用について管理者や指定業者に相談しておくことが大切です。
確認事項と当日の準備
墓石や墓誌に彫刻されている年号、戒名、家紋の確認も重要です。また、納骨当日には、お供え用の花、供物、線香、塔婆などを用意しておきましょう(宗派や地域によって異なります)。
以上、新墓地での墓石設置から納骨までの手順と注意点について説明しました。お墓は一生のものですので、後継者と十分に話し合い、慎重に移転や新規購入をご検討ください。
次回は、一般的な費用についてまとめてご説明いたします。