喪服
「白装束と喪服の由来」—日本の伝統と現代の葬儀文化
仏教(浄土真宗を除く)では、故人は49日間の長い旅に出ると考えられています。その旅路を無事に進むために、故人は白装束を身にまといます。この白装束には、旅の無事を祈る意味が込められています。
昔は、家族が集まり、手作りで白装束を縫っていたとも言われています。故人を大切に想う家族の気持ちが、このような慣習に表れていたのかもしれません。
「白装束と喪服の違い」
「喪服」といえば、黒い服をイメージする方が多いですが、これは西洋の文化が日本に入ってきたことによるものです。元々の日本の喪服は、白い着物が正式なものでした。
白装束といえば、結婚式の白無垢を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、この白無垢にも深い意味が込められています。
白無垢の意味
- 「この家(実家)では死んだものとする」という意味があり、相手の家に入る際には新しい命を授かったような新たな存在になるという意味が込められています。
- ただし、そのままの姿で相手の家に入るのは縁起が悪いとされ、そこで登場するのが「お色直し」です。色を変えることで、相手の家の一員になるという意味があったのです。
地域による文化の違い
地域や家庭によっても、白装束の由来や喪服の考え方には違いが見られます。昔はそれぞれの地域や家族の風習が色濃く残っており、町ごとに細かな違いがあったと言われています。
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ぜひ、「白装束の由来」や「喪服の雑学」についてもお話しさせていただければと思います。皆様のご来館をお待ちしております。