お十夜(おじゅうや)ってどんな仏事?
お十夜(じゅうや)とは?浄土宗の特別な法要について解説
お十夜は、浄土宗のお寺で毎年10月や11月に行われる特別な法要です。呼び方は、十夜念仏会、十夜会、十夜念仏、十夜講、十夜法事などさまざまですが、いずれもお念仏「南無阿弥陀仏」を中心とした法要であることに変わりありません。
かつては、旧暦の10月5日夜半(10月6日)から10月15日までの十日十夜にわたって行われる大規模な法要でしたが、現在は1日から数日に縮小されて執り行われることがほとんどです。
■ お十夜の由来と意味
お十夜は、浄土宗の経典『無量寿経(むりょうじゅきょう)』に由来しています。『無量寿経』には、「極楽浄土で1000年の善行を積むよりも、この世で10日間の善行を積む方が勝る」とする教えが記されています。この教えをもとに、10日間にわたりお念仏を唱える法要が始まりました。
現在では、彼岸、盆、施餓鬼と並ぶ大切な年中行事の一つとされており、浄土宗特有の法要として大切にされています。
■ お十夜法要の流れ
お十夜法要のやり方はお寺によって異なりますが、基本的な流れは次のようなものです。
- 回向(えこう):お寺で申し込みをした檀家のご先祖様への回向が行われます。
- 法話:住職が法話を行います。40分から1時間程度の法要が一般的です。
- 茶話会:法要が終わった後は、参列者が集まり、お茶とお菓子をいただきながら雑談をする場が設けられることもあります。
■ お十夜法要の参加について
お十夜法要は、檀家全員が参加する大きな法要の形もあれば、墓守をしている家族のみが参加する形もあります。例えば、あるお寺では、参列者全員に案内が行く場合もあれば、墓守が中心になって参加するケースもあります。
また、お寺によって法要の規模や内容が異なるのも特徴です。盛大に執り行うお寺もあれば、こぢんまりとした法要を行うお寺もあります。
■ お十夜のポイント
- 浄土宗の経典『無量寿経』に基づく大切な法要
- 地域やお寺ごとに内容が異なる(大規模に行うお寺もあれば、家族だけで行うお寺もある)
- 檀家の回向、法話、お茶会が一般的な流れ
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