あれから15年目
東日本大震災から10年、今だから伝えたい「備え」と「想い」
震災から10年—昨日のことのように感じる日々
東日本大震災から10年が経ちましたが、当時福島にいた自分にとっては、今でも昨日のことのように感じられます。
つい先日も地震があり、「いつ、どこで、どうなるかなんて誰にもわからない」ということを改めて実感しました。大地震が起こったとき、「公助」には限界があります。消防署や警察の人もみんな被災者です。だからこそ、日頃からの自助が本当に大事だと痛感しました。
震災を体験してわかったこと—これがあって助かった!
あのときの経験から、本当に必要だと思ったものや準備しておけばよかったことをまとめました。
1. 断捨離
最も大事だと思ったのが、「断捨離」です。
地震の揺れで物という物が一気に落ちてくるため、家の中がぐちゃぐちゃになります。家族全員が不在だったため無事でしたが、もしも家にいたら…と思うとゾッとします。
家の中には**「いつか使うだろう」と思っていた物が多いですが、あの経験を通して「そのいつかは来ない」**と実感しました。必要な物だけを残し、不要な物は片付けておくのが大事です。
2. テレビや家具は固定する
ブラウン管の32型テレビが気持ちよく台から落ちていました。液晶テレビも固定しておかないと危険です。タンスも倒れやすく凶器になります。
3. 石油ストーブ
停電になると電気ストーブが使えませんが、石油ストーブがあれば暖がとれます。さらに上で調理もできるので、一石二鳥です。
4. 冷蔵庫は意外と動く
大きな冷蔵庫が動いていました。その動きでコンセントが変形してしまい、火災のリスクがあったかもしれません。冷蔵庫もしっかり固定するのが安心です。
5. ガソリンは常に満タンに
震災の後、ガソリンスタンドが大行列になるのはよく知られていますが、満タンにしておけばしばらく困りません。それ以来、ガソリンが半分を切ったら必ず給油するようにしています。
6. 飲み水は多めに備蓄
断水が起きたとき、飲み水が重要です。偶然にも水の箱買いをしていたため困りませんでしたが、一日でも水が止まると不便です。今でもお風呂の水は溜めておくようにしています。
7. 缶詰は偉大
スーパーの棚から食料が消えるのも震災の光景の一つです。缶詰は保存が効き、味の変化も楽しめるので心の支えになります。
8. 野菜が恋しくなる
米や炭水化物ばかりだと、無性に野菜が恋しくなります。でも、震災後は野菜を手に入れるのが難しいです。
9. 米はできるだけ多く買っておく
田舎の家では30kgの米を常備していました。これが精神的な支えにもなり、**「これだけあれば大丈夫だ」**と不思議な自信が湧いてきます。
10. カセットコンロ
ガスが止まることを想定して、カセットコンロは必須です。普段からガスボンベを多めに備蓄しておきましょう。
11. 携帯トイレは必須
下水が破損するとトイレが使えません。そのときに役立つのが携帯トイレです。段ボール製の簡易トイレも売られていますが、強度が不安なため、プラスチック製のものが安心です。
12. その他の備え
- 懐中電灯(停電時の必需品)
- お風呂の水は常に溜めておく(トイレの水にも使える)
震災と葬儀は似ている—突然やってきて、大切なものを奪っていく
震災は突然やってきて、大切なものを一瞬で奪い去るものです。葬儀も同じです。大切な人が突然いなくなり、心にポッカリと穴が開くような感覚です。
時間が経てば穴がふさがる人もいれば、ふさがらない人もいます。それでも、人は生きていかなければならない。亡くなった人の分まで背負って生きていくのだと思います。
時々、亡くなった人のことをふと思い出すことがあります。一人思い出すと、また一人…、そしてまた一人と、数珠つなぎのように思い出していきます。
不思議と、その時に思い浮かぶみんなの顔は笑顔なんです。なぜか元気に話しているイメージが湧いてきて、気がつくと自分も元気になっているんです。
忘れることはない—縁がある限り、思い出し続ける
「忘れたら、その人との縁が切れる気がする」。だからこそ、私は死ぬまで思い出し続けるつもりです。忘れないことが供養だと思っています。























