記事一覧 » 中央葬斎館
成年後見人
2025/05/23
「成年後見制度」についての基礎知識 近年、成年後見制度についてのご質問をいただく機会が増えています。今回は、成年後見制度の基本的な内容をお伝えします。 成年後見制度とは? 成年後見制度は、判断能力が不十分な人を保護するための制度です。高齢や障がいなどにより、財産の管理や契約が自分では難しい場合、後見人が代わりに手続きを行い、本人の財産と権利を守ることを目的としています。 この制度は、平成12年に介 […]
葬儀について
2025/05/21
葬儀の本来の意味と現代における役割 近年、価値観の多様化や高齢者世帯の増加、さらにはコロナ禍の影響もあり、葬儀の形が大きく変わりつつあります。葬儀を「済ませるもの」と考える人が増え、葬儀の本来の意義が見失われているように感じます。 葬儀の持つ5つの大切な意味 ① 亡くなった事実を社会に知らせる 故人が亡くなったことを周囲の人々に知らせる場が「葬儀」です。葬儀を通じて、関係の深かった方々が集まり、社 […]
職権消除の事例
2025/05/17
「住所が消されていた」—生活保護受給者の特例事案から考えること 精神病院に数十年と長期入院していた生活保護受給者の患者様が亡くなった際、住所が抹消されていたことが判明しました。この出来事は、行政手続きを進める上で大きな支障となり、火葬も「市外者扱い」となりました。 なぜ住所が抹消されたのか? 入院当初は両親が身元保証人となり、身元は特定されていましたが、長い入院生活の中で両親が他界。自宅は空き家状 […]
お線香
2025/05/11
お彼岸のお墓参り—お線香選びで迷ったら? 春のお彼岸にお墓参りをされた方も多いのではないでしょうか。お墓参りに持っていくものといえば、「仏花」「お供え物」「お線香」が定番です。 仏花やお供え物は、故人様の好きなものを選べるので迷うことは少ないかもしれませんが、お線香は種類が多くて何を選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか? お線香の種類と香りの違い お線香にもさまざまな種類がありますが、代表 […]
家族葬
2025/05/09
「家族葬」—現代の新しい葬儀のカタチ 家族葬が急増中!現代のスタンダードな葬儀へ 近年、家族葬の選択が増加しています。もはや現代のスタンダードな葬儀の形と言っても過言ではありません。とはいえ、「家族葬」の明確な定義は存在しません。 家族葬は「喪主様が家族葬だと言えば家族葬」 家族葬は、人数や参加者の範囲に厳密なルールがあるわけではありません。家族や親族を中心とした近しい人たちだけで行うお式というイ […]
海洋散骨
2025/05/05
春といえば新たなスタート。春だ・海だ・散骨だ! 今回のテーマは「海洋散骨」でございます。 「亡くなったらお墓に入る」…その固定観念が変わりつつあります かつては「お葬式のあと、お墓に納骨するのが当たり前」と考えられていましたが、近年では「お墓に納めない」という選択肢も増えてきました。 その中でも注目されているのが**「散骨」**です。海や自然を愛した故人が生前から希望するケースも多く、少子高齢化や […]
樹木葬・海洋葬・手元供養
2025/04/27
今回は最近よく質問を受ける事が多い樹木葬・海洋葬・手元供養について大まかに説明致します。 最近よく聞かれる「樹木葬・海洋葬・手元供養」の概要 【樹木葬】 樹木葬は、墓石の代わりに樹木を墓標とする供養方法です。 埋葬方法は、 お遺骨を粉末状にして埋葬する 収骨容器のまま埋葬する お骨のみを埋葬する いずれも、樹木の根元に埋葬します。近年では、ペットや友人と一緒に納骨できる墓地もあり、家族の形が多様化 […]
絆
2025/04/25
変わりゆく時代の中で、つながりを守る「葬儀のかたち」 昔のつながりと今のつながり 子どもの頃は、山や海がグラウンドであり、プールであり、秘密基地でした。家族や近所の人とのつながりが当たり前にあり、怖いのは学校の先生と親父。家族の絆は自然に深まるものでした。 しかし今は、近所の関係は薄れ、家族も離れて暮らすことが多い時代です。さらにコロナ禍では面会ができないまま最期を迎える方が増え、遺骨と対面して初 […]
葬儀社の役目
2025/04/21
時代とともに変わる葬儀のカタチ—「大規模から小規模へ、そして心のサポートへ」 10年前の葬儀といえば… 私が葬儀社に勤め始めたのは今から10年前のことです。当時は、親族だけでなく、ご近所の方、故人の友人、会社関係者、趣味仲間など多くの方が参列するのが普通でした。 仕事終わりに弔問する方が多いため、通夜は多くの会葬者で賑わい、焼香の列が途切れることはありませんでした。そのため、返礼品の大量発注や袋詰 […]
記憶に残る葬儀
2025/04/19
息子が吹き消した父への想い—「オンリーワン」のご葬儀で生まれた感動の物語 これまで数多くのご葬儀をお手伝いしてきましたが、一つとして同じ葬儀はありません。その中でも、今でも鮮明に心に残る葬儀があります。 野球をさせたかった父と、サッカーをやりたかった息子 父親は息子に野球をさせたかったけれど、息子は本当はサッカーがやりたかった。父親を喜ばせたくて一生懸命野球を頑張ったものの、思うような成果が出ず、 […]