お通夜•お葬式のこんなとき
突然の訃報に慌てないために—お通夜・お葬式の基本マナー
大切な人とのお別れにふさわしい装いを
コロナの影響で、お通夜やお葬式の形も変化していますが、大切な人との最後のお別れが辛い気持ちは変わりません。お通夜やお葬式は故人との最後のひとときを過ごす特別な時間です。
いざという時に慌てないためにも、お通夜やお葬式の基本的なマナーを知っておくことが大切です。
服装のマナー
お葬式にふさわしい服装の基本は、喪服を着用することです。
喪服には、次の3つの種類があります。
- 正喪服:格式の高い正装で、親族や喪主が着用することが多い
- 準喪服:親族以外の参列者が着る一般的な喪服
- 略喪服:黒やダークカラーのフォーマルなスーツ
また、身につけるものにも注意が必要です。
- 革製品や毛皮はNG(殺生を連想させるため)
- 肌の露出は控える(女性はストッキングを着用、袖丈も注意)
- アクセサリーは基本的に結婚指輪以外NG(つける場合は一連のパールネックレスのみ)
- 男性はネクタイピンをしない
数珠はどうする?
数珠は、宗派ごとに異なるものですが、自分の宗派のものを使用しても問題ありません。もし数珠がない場合は、早めに準備しておくと安心です。
香典と袱紗(ふくさ)の色のマナー
香典を包む際の袱紗(ふくさ)の色にもルールがあります。
- お祝いごと…赤、オレンジ、ピンクなどの暖色系
- 弔事(お通夜・お葬式)…寒色系(青、緑、グレー、紫など)
ただし、紫の袱紗は「慶弔両用」で使えるため1つ持っておくと便利です。
ネイルアートはどうする?
突然の訃報を受けたとき、ジェルネイルや派手なネイルアートをどうするか悩む方もいるかもしれません。
- 派手なネイルや付け爪はNG
- 通常のマニキュアはリムーバーで落とす
問題になるのが、ジェルネイルです。
ジェルネイルをすぐに落とせない場合は、上からベージュ系のマニキュアを重ねて隠す方法があります。事前に白のベースカラーを塗ってからベージュを重ねると、透けにくくなります。
どうしても隠せない場合は、黒い手袋で手を隠す方法もあります。ただし、お焼香や食事のタイミングでは外すのがマナーです。
いざという時に慌てないために
訃報は突然やってくるものです。いざという時に慌てないためにも、事前にマナーや準備を知っておくことが大切です。服装、数珠、香典の準備、ネイルの対処法など、日頃からの備えが安心につながります。
大切な人との最後のお別れを、心を込めてお見送りできるよう、正しいマナーを身につけておきましょう。