遺品整理はいつすれば・・・?
大切な人の「想い」と向き合う—遺品整理のポイントと心の整理
遺品整理は、故人様との「最後の対話」のような時間
葬儀が無事に終わった後、ご遺族には「遺品整理」という新たな課題が訪れます。遺品とは、故人様が生前使っていた品々のこと。その一つ一つに、思い出や想いが宿っているため、物の整理だけでなく、心の整理も必要な作業です。
始めるタイミングは状況によって異なります
故人様が持ち家で暮らしていた場合は、ゆっくり自分のペースで進めることができます。ですが、賃貸住宅や介護施設で生活されていた場合は、家賃が発生するため早めの整理が必要です。
そのような状況では、悲しみが癒えないうちに思い出の品を整理しなければならず、気持ちが追いつかないこともあります。この**「やらなければいけないのに進まない」**という気持ちを、私たちも多くのご遺族様からお聞きしています。
遺品整理のポイント
「どこから手をつければいいか分からない…」という声も多いですが、まずは「分類すること」から始めると整理がスムーズに進みます。
- ① 必ず保管するもの:通帳、印鑑、権利書、領収証、大切な愛用品など
- ② 処分するもの:不用品、衣類、生活雑貨、古い電化製品など
- ③ 処分するか悩むもの:高級な着物、貴金属、形見分けするもの、写真など
この3つに分けて考えると、何をどうすればいいかが明確になり、整理が進みやすくなります。
迷ったものは写真を撮っておくのも一つの方法です。後から見返すことで、本当に必要なものだけを手元に残すヒントが見えてきます。
遺品整理が進まないご遺族のエピソード
これまで多くの遺品整理をお手伝いしてきましたが、心に残るご家族の言葉があります。
あるご家族のエピソード
その娘さんは、自宅で長年介護をしていたお母様を見送った方でした。1周忌の際にご自宅を訪れた時、お部屋の様子がご葬儀の時のまま変わっていないことに気づきました。
お母様の介護ベッド、お母様の着替え、レトルトの介護食が、そのまま残されていたのです。
娘さんはこう話されていました。
「お部屋を片付けてしまうと、本当にお母さんがいなくなってしまう気がするんです…」
お母様の存在が消えてしまうように感じてしまい、どうしても整理する決心がつかないのだそうです。
遺品整理は、物の片付けではなく「心の整理」でもあります。物を目にすると、故人様との思い出がよみがえり、なかなか処分することができない方もいらっしゃいます。
セレモニーサポートの「遺品整理サービス」
セレモニーサポートでは、遺品整理の代行サービスも承っております。大切な方を亡くしたご遺族にとって、遺品は大切な思い出の品です。
一口に「整理」と言っても、気持ちの整理がつかないこともあるでしょう。私たちは、**「何を捨てて、何を残すか」ではなく、「どうしたら心が前を向けるか」**を考えながらお手伝いしています。
大切な人の想いが込められた品々に、しっかりと向き合いながら進めることが大切だと感じています。
ご相談はお気軽に
セレモニーサポートでは、遺品整理に関するアドバイスも行っています。
- 「何から始めたらいいかわからない…」
- 「どうしても気持ちが整理できなくて手がつけられない…」
そんなご不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフが丁寧にお話をお聴きし、心の整理のサポートも行います。