お墓に関する雑学
お墓の引っ越しに必要な手続きと書類について
お墓を新しい場所へ移す「改葬」を行う際は、いくつかの事務手続きが必要です。スムーズに進めるために必要な書類や費用について解説します。
1. 受入証明書と埋葬証明書の発行
- 受入証明書
これは、新しいお墓の管理者が「ご遺骨を受け入れることを許可しました」という証明書です。発行方法は自治体によって異なり、自治体の様式や霊園が発行する様式が使われる場合があります。永代使用許可書の写しが必要なケースもあるため、事前の確認が大切です。 - 埋葬証明書
現在の墓地や霊園の管理者が「ご遺骨が埋葬されていること」を証明する書類です。これは管理者が発行する場合と、自治体の改葬許可申請書に記名・捺印してもらう場合があります。どちらが必要かは、改葬許可申請を行う自治体に確認しましょう。
2. 受入証明書・埋葬証明書の発行費用
- 受入証明書の費用:0円の場合が多いです。
- 埋葬証明書の費用:1通あたり300円〜1,500円が相場です。
注意点として、埋葬証明書はご遺骨1体につき1通必要です。例えば、ご遺骨が3体の場合は900円(1通300円のケース)かかることになります。
3. 改葬許可証の発行手続き
- 改葬許可証とは?
現在のお墓がある市区町村から、改葬の許可を受けたことを証明する書類です。これがなければ、新しい墓地に遺骨を埋葬することができません。 - 申請手順
- 改葬許可申請書(各自治体が用意する様式)に必要事項を記入。
- 受入証明書・埋葬証明書を添付。
- 現在のお墓がある市区町村の役所に提出。
- 注意点
申請者とお墓の使用者が異なる場合、使用者の改葬承諾書が必要です。また、自治体によっては、故人の戸籍謄本や除籍謄本が求められることもあります。
4. 改葬許可証の発行費用
- 改葬許可証の交付手数料:1通あたり300円が目安。
- 費用計算の例:手数料が300円、遺骨が5体の場合は1,500円(300円×5体)かかります。
手続きのポイント
自治体によっては、新型コロナの影響で手続きを簡略化している場合もあります。費用や手続き方法は各自治体で異なるため、事前に確認しておくのが安心です。
お墓の引っ越しは、自治体の手続きや費用が関わる大切な作業です。改葬を考える際は、スケジュールに余裕を持ち、自治体や霊園の管理者としっかり連携することが大切です。