出来るまでやる!
「出来るまでやる」私の6年間の歩み
約30年前、親から「大学進学はどうするの?」と問われた時、正直言って何も考えていませんでした。当時の私は、親の言うままに中学を卒業し、高校に進学していたからです。進路を自分で考えるという経験がなかったのです。
そんな私が18歳の夏、初めて自分の進路を考え、大学進学ではなくフードサービス業の会社へ就職しました。その後、20代後半で電機メーカーに転職し、15年勤めましたが、さまざまな理由で退職しました。
40歳を過ぎてから、現在の葬儀社の総務・人事・経理の仕事に就きましたが、まったく新しい分野のため知識も資格もないゼロからのスタートでした。これまでの仕事の経験が生かせるかどうかも不安でしたが、とにかくやってみるしかない。
「出来るまでやる」精神で積み重ねた6年
私が入社した当時は、横須賀の自社葬儀式場「中央葬斎館」が開館1周年を迎えたばかり。まだ会社としてもこれからの成長が期待される段階でした。
初めての仕事ばかりで、分からないことも多く苦労しましたが、「出来ない理由を考えるのではなく、出来る理由を探す」という考え方を大切にしてきました。これが、弊社の社訓である「仕事はすぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神でもあります。
この6年間を一言で表すならば、まさに「出来るまでやる」。一つひとつの課題に対して、粘り強く向き合い、「出来た!」の達成感を積み重ねてきたからこそ、今の自分があるのだと思います。
若い頃は「昇進」が目標だったけれど
若い頃は、「昇格」や「昇進」といった分かりやすい目標を追い求め、とにかく上を目指してがむしゃらに一人で頑張っていました。それも一つの働き方ですが、年齢を重ねるにつれ「人を育てたい」と考えるようになりました。
自分が培った知識や経験を後輩に伝え残すことができれば、会社の成長にもつながるし、それが「自分の生きた証」になるように思えたからです。
そんなときにふと思い出したのが、山本五十六の名言です。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
この言葉は現代の言葉に置き換えると、まず自分がやって見せ、しっかりと説明して理解してもらい、その後実際にやらせてみる。そして、行動を評価して褒めてあげることが、人を動かす原動力になるという意味です。
簡単なようで、これが意外と難しい。でも、これができなければ、会社は成長しないし、人はついてきません。
「会社は人が一番」—協力し合い、育て合う職場へ
自分が成長することはもちろん大事ですが、今はそれだけでは会社の発展にはつながりません。会社が成長するためには、人を育て、協力し合うことが欠かせません。だからこそ、*人の力を引き出す」という考えを持つことが必要なのだと思います。
会社の成長を一緒に支えたい
私が入社してから、2016年には金沢区に「かなざわ葬斎館」がオープンしました。さらに、医療と葬儀の連携を目指して訪問看護事業を展開するMMSも設立しました。2021年には戸塚区に「とつか葬斎館」がオープンしました。
この数年で会社はどんどん成長し、代表は30年後、100年後の未来を見据えて経営に取り組んでいます。私はそこまでのビジョンを持つのは難しいですが、会社の歴史の一部に自分も関わり、貢献できることを誇りに思います。
これからも、「出来るまでやる」の精神を胸に、会社の成長を支える一員であり続けたいと思います。