葬儀スタイル

2025/02/21

葬儀プランの選び方—「火葬式」「一日葬」「家族葬」「一般葬」の特徴とポイント

お葬式を行う際、まず考えなければならないのは「どのプランが自分たちに合っているか」ということです。葬儀の形式は、「火葬式（直葬）」「一日葬」「家族葬」「一般葬」の4つに大きく分けられ、それぞれに異なる特徴があります。費用や時間、参列者の人数などが異なるため、家族の想いや希望に合ったプランを選ぶことが大切です。

1. 火葬式（直葬）—最低限の儀式で費用を抑えるプラン

火葬式は、通夜や告別式を行わず、火葬のみを行うスタイルの葬儀です。儀式を省略するため、最も費用が安いのが特徴です。必要な作業は、故人の搬送、安置、火葬だけで、都市部を中心に広がっています。

ただし、注意が必要なのは、死後24時間以内に火葬を行えないという日本の法律です。そのため、火葬までの間、故人の遺体を安置する場所が必要です。病院では長期間の安置ができないため、自宅か葬儀会館に搬送する必要があります。この時点で葬儀社と連携をとっておくと、スムーズに対応が進みます。

2. 一日葬—通夜を省略し、告別式のみ行うプラン

「通夜は行わず、告別式だけを1日で行う」のが一日葬です。火葬式と異なり、お別れの儀式をしっかりと行えるため、儀式は大切にしたいけれど、できるだけ費用を抑えたいという方に選ばれています。

費用は、一般葬よりも抑えられ、家族や親しい方々と静かにお別れの時間を過ごすことが可能です。通夜がないため、喪主やご家族の体力的な負担が軽減されるというメリットもあります。時間的にも1日で完結するため、最近では都市部を中心に選ばれるケースが増えています。

3. 家族葬—家族だけでゆったり見送るプラン

家族葬は、家族や親しい方々だけで行う少人数の葬儀です。最近ではこのスタイルが全国的に広がりを見せています。参列者を限定することで、大人数の参列者に気を遣う必要がなく、家族がゆっくりと故人を見送れるのが魅力です。

家族葬では、通夜と告別式を行うのが基本ですが、費用は一般葬よりも抑えられることが多いです。参列者が少ないため、香典収入は少なくなりますが、料理や返礼品の費用も削減できるため、トータルの費用も抑えられるケースが多いです。

ただし、家族葬にはデメリットもあります。例えば、「家族葬だと知らなかった親族や知人が後日自宅に弔問に来てしまう」「どうして参列させてくれなかったのか」といったトラブルが発生することもあります。事前に親しい方々には**「家族葬を行う」**と周知しておくことが大切です。

4. 一般葬—伝統的な葬儀スタイル

通夜、告別式、火葬を2日間にわたって行うのが一般葬です。親戚や友人、知人、仕事関係者などが参列するスタイルのため、大人数が参列する大規模な葬儀になることが多いです。

参列者が多い分、香典の収入が増えるため、費用面での負担が軽減されることもあります。ただし、料理や返礼品の費用が多くなるため、実際にかかる費用は家族葬より高くなる場合がほとんどです。

また、葬儀の準備や参列者への対応が大変であるため、喪主の負担は大きくなります。親族が多い場合や、地域のつながりが深い場合は、こちらの形式が選ばれることが多いです。

葬儀プランの選び方のポイント